完全にやる気をなくしているニューヨーク旅行記。タイムズスクエアだったっけ、ロックフェラーセンターだったっけ。ホテルから別方向のメトロの駅まで歩いていって、どうも違う駅についてしまったらしいんだが、その手前でやっていたマーケット。
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ま、急ぐわけでもなしとぶらぶらして
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帰りにもまだやっていたら何か買おうと思って
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んで、午後もやっていたんで、アップルサイダードーナッツとオリーブフォッカッチャか何かを買っておやつにしたもの。トマトジュースとコーヒーはホテルのクラブラウンジでもらってきたもの。いつもコーヒーが飲めるっていうのは便利。
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んで、以下、ひとりごと
いやあ、今日もひどい一日だったんだが、心ちりじりになって耐え切れずに上司に泣きついた…その前にだれかさんの前で、ほぼ癇癪を起こした状態だった。うしろで上司がため息をついているのがきこえた。
が、いつものとおり、仕事は楽で、暇で、一番つらいのは、この暇な時間のつぶし方。
Sakulanboを殺すに刃物はいらぬ、暇のひとさじあればよい…
あれ、なにか違う。

まあね、私を嫌いな上司が私をやめさせたいと思ったら、本当はすごく簡単なんだよ。仕事を干されると退屈のあまり死にそうになってやめていくから。
ま、過去にそれをした上司はいないが。
んで、私が仕事をやめてきた理由は、偶然の産物で暇になったから、耐え切れずにやめてしまったというのが一番多いパターンだが。
まあね、差し迫った仕事がないだけで、やんなきゃいけないことはたまっているから、片端から片付ければいいんだが、私の世界には仕事の山が一ダースくらいできていて、誰も指示してくれる人もいなければ、優先順位もないとなると、この一ダースの山のどこから手をつけて、どのくらいやったらいいか見当がつかないから、パニックになるんだが、山もなにもまったくない砂漠におっぽりだされて暇で暇でやめてしまった過去の例とはちょっと違うかな。山積みの仕事はいっぱいあるからね。

で、かなりむしゃくしゃイライラしていたんだが、私の心の奥底の感情の部分は、不思議にキャッキャッ、キャッキャいいながら笑っている。なんでよ、なんでこんなに腹が立つのにあんたは笑っているのよ。私の感情の代表があなたなんだから、あなたも一緒に頭から湯気を立てておこるべきでしょうが…と思うんだが、怒っているのは私の表層の部分だけらしい。で、おこりたいときにおこってしまえば、心の奥底の情動の部分は逆に平穏いなるのかもしれない。

んで、昨日のやりたいことの続きをぼうっと考えてみたり、不思議な感情の状態に思いをめぐらしたりといろいろしているうちに、私の外側できゃっきゃきゃっきゃと笑っていた部分が、私の内側にすぅっと入り込んできた。

あ、この平安としか言いようのない気分、知っている。過去に二回だけ味わった、一度は夢の中の教会堂の中、一度は起きているときに、あたかも光に包まれたかのような気分になった、あの擬似神秘体験の気分だ!

これが、俗に言う神秘体験ではなくて、擬似神秘体験と名づけている理由は、別にこれが紙が買った神がかった不思議な体験とかではなくて、心理学的なトラウマからの回復過程によく見られるヌミノース体験だから。一度目は、祖母の死のショックからやっと本格的に立ち直れるようになる直前、二回目は、父の死後5年くらいして、やっとこれを受け入れられるようになったのとほぼ同じくらいの時期に起きているから。

この体験は、それを感じられただけですばらしいもので、これ以降は、望めば、あの時のとても穏やかな心地良い状態にかなり近いところまでは持っていけるのだけれど、あの光に包まれるような感覚だけは戻ってこない…と、ずぅっと思っていた。

そうそう、これ、これだよ。自分で操作してこの心の状態に持ってこれるんだ。あの至福感は、私の理性と感性が完全に融合した状態だったんだね。この状態を作り出せると、不安感がゼロになるの。

この不安感がゼロの気分…ああ、覚せい剤に走りたくなる人の気持ちがよくわかる。きっと覚せい剤を吸ったときの安心感って、この状態を人工的に作り出しているんだと思うよ。だから、長続きしないから、どんどん依存しちゃうんだと思うけど、まあ、これは想像の粋を出ないが...って体験してたら怖いよね。

自分で、この安定した心の状態を作り出せるというのは、とても大きな発見。

さんざんな仕事の一日のあとで包まれるこの至福感、私ってやっぱりただのおバカ?
いや、能天気なだけか。え、違いは何かって?

そんなもの知らない。